あらげきくらげの基本のはなし

きくらげは日本国内の自然界にも生息し、中華料理の食材としても親しまれています。
一般的に流通しているきくらげには、「きくらげ」と「あらげきくらげ」があり、「あらげきくらげ」は「荒毛木耳」の字のごとく、きのこの表面に短い毛がたくさん生えているのが特徴です。きくらげは、ゼリー質で柔らかな食感なのに対し、あらげきくらげはコリコリとした歯ごたえがあります。

栄養成分のはなし

乾燥あらげきくらげは、【ビタミンD】と【食物繊維】が豊富な食材です。

【ビタミンD】はどんなはたらきがあるの？

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、カラダ作りをサポートする栄養素です。そのため、カルシウムを多く含むシラスや桜エビ、乳製品などと合わせるのがおすすめです。
また、【ビタミンD】は脂溶性ビタミンなので、“油と一緒に食べると吸収しやすい“と言われています。油炒めや揚げ物などの調理方法がおすすめですよ。

【食物繊維】はどんな働きがあるの？

食物繊維には水溶性と不溶性があり、あらげきくらげは、両方の食物繊維を含んでいます。
不溶性食物繊維は、腸の働きを刺激して腸内に発生した有害物質の排出を促す働きがあるといわれています。

水溶性食物繊維はコレステロールや糖質の腸内からの吸収を妨げ、血清コレステロールや血糖の上昇を抑える働きがあるといわれています。

（参考：「栄養の基本がわかる図解辞典 (成美堂出版)」）

あらげきくらげの食物繊維はキャベツよりも多い？！

日本食品標準成分表に基づいたあらげきくらげの食物繊維量をイメージしやすいように、よくスーパーで見かける千切りキャベツの食物繊維量と比較してみましょう。

乾燥あらげきくらげ1個の重さは4.7g（生重量に換算するとおよそ47 g）で、食物繊維総量は3.7 gになります。一方、スーパーで見かける千切りキャベツ150 g入りの食物繊維総量は3.0 gとなります。
個体差はありますが、千切りキャベツ一袋を食べるよりも乾燥あらげきくらげ1個を食べた方がやや多くの食物繊維を摂取できることになります！