大豆の中でも最も多く栽培されている黄大豆の一品種。多収性の晩生種で、倒伏が少なく栽培しやすい品種です。

裂皮粒、紫斑粒の発生が少なく、外観品質が優れています。 全糖含有率が高く、甘くクセも少ないことから、豆乳に適した大豆です。又、生産量も多いことから、食味の良い煮豆、味噌、豆腐、味噌、菓子当いろいろな加工食品に利用されます。只、蛋白質含有率が低いため、豆腐の凝固性が弱い特徴があります。

■畑の準備（1週間以上前）

土作り

　水はけがよく、弱アルカリ性の土でよく育ちます。大豆などのマメ科の植物は、連作障害を起こしやすいので、同じ土や畑で栽培するには1〜2年ほど期間をおく必要があります。

　プランター栽培の場合は、水はけのよい土に腐葉土、完熟牛糞などの堆肥と少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。

肥料

　大豆などのマメ科の植物は、空気中の窒素を取り込んでくれる根粒菌と共存しているので、肥料は少なめでも栽培できます。肥料が多いと生育不良を起こしますので注意が必要です。

　プランター栽培では、植え付けのときに、堆肥や緩効性肥料を混ぜ込み、花が咲いたら固形の肥料を施し、その後は様子を見て薄い液肥を与えて下さい。

■播種（５～7月）

　発芽には15〜25度の気温が必要なので、十分暖かくなってから種をまきましょう。

　5〜7月上旬頃に畑に浅い溝を掘り、株間20～25ｃｍの間隔で１か所に2～3粒ずつ種をまき軽く覆土します。（播種直後に鳥に食べられやすいので、対策をしておきます）

　ポットで育苗後畑やプランターに定植される場合は、以下のことに注意しましょう。

1. 直径9cm（3号）の育苗ポットに赤玉土小粒など種まき用の土を入れる
2. 指の第一関節ぐらいまでが埋まるよう、2粒ほど種を土に押しこむ
3. 土が乾かないよう水やりをして管理する
4. 7～10日ほどで発芽し、本葉が1～2枚ほど生えた頃にプランターや地面に植え替える

■管理

　苗がある程度成長した頃、倒伏防止を兼ねて1～2回土寄せをします。

■エダマメの収穫

　種まきから約３か月前後の、豆の若いうちに収穫します。収穫適期が短いので、適期を見極めて速やかに収穫しましょう。

■熟果の刈り取り

　10月下旬〜11月頃が収穫の時期です。

　熟した大豆として収穫する場合は、収穫時期に近くなり、葉が黄色くなっても、サヤの中の大豆はまだ成長中なので水やりを忘れないよう注意しましょう。

　葉っぱが落ちて、茎が茶色くなり、サヤが乾燥してパキパキと割れ、サヤを振って中の大豆がカラカラと音をたてるくらい乾燥したら収穫の適期です。

 ※栽培時期、施肥等は地域、環境により違いますので、詳細は最寄りのＪＡ，種苗店にご相談ください。

=== お届けする大豆「タマホマレ」種子 ===

 ■品種名

タマホマレ　大豆（2023年度産種子）

■種子採取地

■播種時期

５月～７月（地域により差がありますが、発芽には充分な温度が必要です。）

■開花時期

7～9月

■収獲期

10～12月

■播種量

１０a当り約４～８ｋｇ（種粒の大きさ、株間、畝間で変わります）